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ベトナム南部旅行 3 Southern Vietnam Trip Part 3

ベトナム南部旅行 3 Southern Vietnam Trip Part 3

ブンタウは、ベトナムの熱海と言われているだけあって
(というわけでもありませんが)、やはりシーフードが充実していました。

ここは元々古くから漁師町として栄えていたようで、ブンタウ近海で水揚げされ
た魚介類は、ホーチミン市内のシーフードレストランなどでも多く使われて
いるんだとか。

夜の海にうっすらと浮かび上がる船の姿といくつもの灯り、ちゃぷちゃぷと波打
ち際に静かに寄せる波の音、どこからか集まってきて陽気に賑やかに宴を催すベ
トナムの人々。そして穏やかな潮風に吹かれながらオープンテラスでいただくシー
フード。まさに至福の時。

実は、ベトナムのシーフードをおいしいと感じたのは、10数年ぶりです。
かつて、私がこの国を一人旅で回っていたとき、海辺の田舎の屋台で食べた
シーフードはやはり最高でした。

しかし、欲張って食べすぎたせいか、はたまた半ナマのものがあったのか、
理由はわかりませんが、数時間後に死ぬほどの吐き気と下痢に襲われ、
異様なまでの大量の汗をかきながら、意識朦朧とした状態で這って何とか
近くのホテルに転がり込み助けを求めた、そんな体験をしたことがあるのです。

そこから1日半、飲まず食わずでひたすら部屋のベッドとトイレを何十往復もし
ました。日本から持ってきていた薬も、現地の薬もすぐには効き目なく、
気休め程度にしかなりませんでした。

散々苦しみ、疲れ果てていつの間にか眠ってしまった翌朝、目が覚めると、
なぜかすっかり元気になっていました。あの苦しみは何だったのでしょうか。

それ以来、といってもいいでしょう。ベトナムでシーフードを口にすることは、
どこかで無意識に避けていたように思います。幸いベトナムにはおいしい食べ物
がたくさんあるので、困ったことはありませんでしたが。

そして今回、かつてのトラウマを忘れ、舌鼓を打つほど「おいしい!」と感じた
のは、本当に10数年ぶりでした。

時間は9時過ぎ。まだまだ宴はこれからだ。
そんな様子で、より賑やかさを増した超満員のシーフードスレストランをあとに
して、意気揚々と宿泊施設へと戻っていったのでした。